当科大学院生の感想文
高橋悠先生(平成26年東京大学卒、平成30年大学院進学)
私は市中病院での初期研修後、卒後3年目は東大病院の専門研修医として、卒後4年目は都立病院において臨床研修を積み、卒後5年目で大学院に進学しました。臨床で目の前の患者さんを治療し、その結果改善し日常生活に復帰されるお姿を見られることは非常にやりがいがあると感じつつ、普段の診療で治療している疾患の病態についてさらに深く理解したいと感じ、このタイミングの進学を決意しました。入学後、1年目は病棟診療を行い、2年目から関節リウマチ患者の滑膜線維芽細胞の病的性質獲得の機序解明というテーマで、FACSや顕微鏡を用いた実験を進めています。大学院2-4年の3年間は研究に専念できる環境に身を置けるため、自分の研究テーマはもちろん、実験手法、免疫学、bioinformaticsについて、同じ研究室の先生方からご指導を受け、さらに自分でじっくり論文を調べる時間を持てたことは今後のキャリアにおいても非常に有意義な経験になると考えています。また、私は1年目の時に出産、子育てをしながらの大学院生活となりましたが、周りの先生方の暖かいご支援、サポートをいただき学生としても、母としてもどちらも非常に楽しく充実した毎日を送っています。医局に関しても、様々なバックグラウンドの大学院生が在籍し、アットホームな雰囲気で、実験の合間におしゃべりをして、お互いを励まし合ってまた実験に戻ることもしばしばです。リウマチ膠原病疾患をさらに深く勉強したいとお考えの先生方、ぜひ研究、臨床でご一緒にお仕事しましょう。