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当科大学院生の感想文

夏本 文輝先生(2010年埼玉医大卒、2014年より当科大学院進学)

私は卒後市中病院で4年間臨床研修したのち、2014年に東京大学大学院医学系研究科内科学専攻アレルギーリウマチ学の大学院に入学しました。臨床経験から、より良い治療のためには基礎研究は必須であるという思いに至り、東大病院まるごと探訪フェスティバルに参加したのがきっかけでアレルギーリウマチ内科のカンファレンスを見学することになり、忘年会への参加や上級医との食事会を重ねるうちに、あまり迷うことなく当科への進学を希望するようになりました。
入学後1年目はチューベンという立場で臨床業務に携わりました。研修医(コベン)及び上級医(オーベン)とチームを組み、研修医に教え、上級医に教わるという屋根瓦方式です。症例ごとに病因・診断・病態・治療と一つ一つ文献的考察を加えながら深く検討したことは大変有意義でした。
2年目からは研究室配属となり、私は全身性エリテマトーデス疾患特異的iPS細胞を使った研究に従事することになりました。臨床経験を経た上での座学及び基礎研究は動機が確固たる分、一つ一つの小さなプログレスに大きな喜びがあります。大学院生の間は基礎研究に専念できるというのが当科システムの優れているところです。
リウマチ学に興味のある先生方には是非当科に来ていただきたいと思っています。一緒に臨床や研究できることを楽しみにしております。

坂内 穎先生(2009年東京医科歯科大卒、2013年より当科大学院進学) 

学生の頃より基礎研究に興味を持った私は、免疫学の奥深さに惹かれ、膠原病を専門とすることに決めました。市中病院の膠原病科で2年間臨床に携わった際に、思いがけず週1回基礎免疫学の講義を受ける機会があり、臨床に浸かっている中、とても新鮮な時間でした。なかなか理解できない内容にもどかしさを感じることもありましたが、不思議なほどに合理的に構築されている細胞内のシステムや免疫系統に改めて面白さを実感し、大学院進学を決心しました。

大学院1年目は、病棟業務をこなしながら臨床能力を鍛えていくのですが、大学病院ならではの複雑な病態を持つ患者が多く、今まで以上に考えるきっかけを与えられました。また、様々な合併症を抱えている患者も多く、他科との協議を通して学んだ合併症のマネジメントも大変ためになるものでした。多臓器にわたる病変を持つという膠原病の性質上、当科には肺や腎専門のチームがあり、気軽に相談することができ理解を深めることができました。カンファレンスでは入院中の全症例をサマリーを通してレビューしていきますが、多くの意見を得ることで、個々の症例で方針を明確にすることができました。

大学院2年目以降のの3年間は研究室に所属し、基礎研究をしていくことになります。ミクロな分子や細胞を相手に、また1からスタートを切ります。生命科学の最先端に触れる機会を与えていただいていることに感謝しながら、上級医の先生方の御指導のもとで、自分なりの研究課題を見つけ楽しみながら追求していきたいと思います。

照屋 周造先生(2007年東大卒、2013年より当科大学院進学)

アレルギーリウマチ内科大学院生の照屋と申します。病棟診療の体制などについては他の先生方が書いていただいているので個人的な体験と感想を書きます。
アレルギーリウマチ内科に入局するまでは市中病院で6年間働いていました。入局の動機はリウマチ膠原病疾患診療の経験をより積むこと、免疫学を基礎から学ぶことでした。数ある大学の中で東大を選んだ理由は出身校であることもさることながら、見学した際の指導医の先生方の雰囲気が良く、安心して仕事ができる環境であるように思えたからです。大学院1年目は病棟で症例を見る機会を得ることができます。基本的な膠原病である関節リウマチ、全身性エリテマトーデスをはじめ、ANCA関連血管炎をはじめとした血管炎症候群、IgG4関連疾患、強皮症、混合性結合組織病、再発性多発軟骨炎などのバラエティに富む症例を実際に診断・治療することで膠原病診療に自信がついたように思えます。大学病院の特性として、紹介患者さんがほとんどで、他院や他科で診断・治療が困難な症例も実際に数多くみさせていただきました。診断がつかず、困った症例もありましたが、文献を渉猟し科内で議論をしながら考察を深めることもできました。大学病院のもう一つの特性と言えるのかもしれませんが契約している雑誌が非常に多く、文献検索で困ることはほとんどありませんでした。また、アレルギーリウマチ内科ならではの特徴としては、全身疾患を診療する科であるという特性からか、それぞれの指導医の先生方の得意分野が少しずつ異なっており、腎臓に強い先生方、肺疾患やアレルギー疾患に強い先生方、といったように専門科にコンサルトせずとも科内で専門的な相談ができるといったことがあります。患者さんを診療するにあたっての機動性という意味でも助けられることが多かったように感じます。
免疫学の勉強や研究に関してはこれからになりますが、入局前に感じていた通り、科内の雰囲気も非常によく、これからの実験生活が厳しくも楽しいものになることと、期待に胸を膨らませています。

花田 徳大先生(2009年新潟大卒 2013年より当科大学院進学)

4年間の市中病院での研修を経て昨年大学院に入学しました。入院患者の診療、他科からの診察依頼への対応を主に行いましたが、非常に恵まれた環境で過ごすことのできた1年だったと感じています。病因解明、診断学、治療学と基礎・臨床全てに触れることのできる点が大学病院で働くことの利点と考えます。一例一例文献的考察を加えながら深く検討し、多くの医師との議論を重ねて治療方針を決定していくプロセスが有意義でした。カンファレンス用のサマリー作成にも時間を要しましたが、病態を整理し、標準治療を踏まえた上で自分なりの治療案を考えるトレーニングになりました。膠原病に限らず、総合診療、感染症など一般内科全般に関して興味のある同期にも恵まれ、これまでの自らの内科診療を振り返るよい機会にもなったと考えております。昨年までは主に既存の治療法の実践に携わってきましたが、今年から実験が始まり、多くの先輩の力をお借りして、微力ながら少しでも膠原病の病因解明に迫ることができればと考えております。

仲地真一郎先生(2008年東大卒、2012年より当科大学院進学)

大学院1年目は病棟で働き、さらなる臨床経験を積みます。罹患歴の長い患者さんやリウマチ性疾患としても珍しい疾患の患者さんの診療に携わることができ、市中病院とは異なる経験を積むことができました。2012年度は1〜2か月単位で13階北病棟(アレルギー・リウマチ内科のホームグラウンドとなる病棟)担当とコンサルト担当を交互に行いました。コンサルト担当時の業務は、他科からの依頼への対応、13階北病棟以外の病棟に入院されている患者さんの受け持ち、救急外来受診患者さんの対応などを行いました。13階北病棟担当時は、研修医・中ベン(担当医)・オーベン(指導医)の3人体制のチームのうち、中間のポジションである中ベンとして働くことになります。10人前後の患者を受け持ち、チーム内での話し合い、週1回の科全体のカンファレンス、腎臓・呼吸器グループカンファレンス、週2回の病棟長とのミーティングを踏まえて検査や治療を進めていきました。また、週1回は病棟看護師と方針を確認し合うミーティングがあり、こちらも中ベンが担当します。週末には、毎週月曜日に開かれる科全体のカンファレンスのために研修医が書いたサマリーをチェックして校正し、さらに調べた文献の内容を盛り込んで、プレゼンテーションに備えました。これらの作業、オーベンと話し合い、カンファレンスで指摘された情報などの蓄積が臨床能力の向上につながりました。学会発表、院内外研究会での発表も年に数回行い、研修医が発表する際にはその指導をしました。英語での臨床論文をオーベンの指導の下で書く機会も与えられました。大学院生向けのjournal clubが毎週開かれており、英語でのプレゼンテーション、ディスカッションを行っています。症例が豊富で、種々の経験を積まれた上級医から意見を聞くことができるため、様々な視点から症例に向き合う力が養われ、貴重な経験となりました。

 

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