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疾患解説

関節リウマチ

関節リウマチは関節に炎症が起きて腫れと痛みを生じ、進行すると関節の変形をおこす病気です。女性に多く、全人口の約1%に発症します。関節の変形・破壊により日常活動に支障を生じることもあり、早期発見と早期治療が重要な疾患です。

関節リウマチの症状には関節症状と関節以外の症状があります。

(1)朝のこわばり
起床時に関節(特に手指)がかたくこわばってしまい、関節を動かしにくくなる症状のことです。最初こわばっていても動かしているうちにほぐれてきますが、1時間以上持続するこわばりは関節リウマチに特徴的です。
(2)関節の腫脹
関節リウマチでは手指や手首の関節に痛みと腫れ(関節炎)がみられます。関節炎は小関節だけでなく膝や肘、肩など大関節にもみられ、ほぼ左右対称にみられます。関節症状は天候の影響を受けることがあり、雨が降る前など関節症状が強くなることがあります。進行すると尺側変形(手指が小指の方に曲がる)などの関節変形をきたします。また、首の骨(頸椎)に変形がくると、頭痛やしびれ、脱力をきたすこともあります。
(3)関節外症状
全身症状として、微熱、倦怠感、食欲不振などをきたすことがあります。さらに、皮下結節(肘や後頭部の皮下のしこり)、貧血、肺の病気(胸膜炎・肺線維症)、心臓の病気(心膜炎)、目の病気(強膜炎)、神経障害などをきたすこともあります。

診断は2010年に改定された国際的な診断基準で行います。
骨にびらんがみられた場合には、関節リウマチの診断がなされます。
びらんがない場合でも、滑膜炎の存在に加えて

でスコアリングを行って、診断します。

当科では最新の自己抗体検査や関節エコー検査などを適宜利用して、早期診断に努めています。

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