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疾患解説

血管炎症候群

血管の壁に慢性炎症を生じる疾患が複数あり、血管炎症候群と総称されることがあります。

いずれの疾患においても原因は解明されておらず、また強い遺伝的要因は認められていません。

慢性の炎症により、発熱、全身倦怠感、体重減少、関節痛、筋肉痛などの全身症状や、血液検査での赤沈(血沈)亢進、CRP上昇などが共通して見られますが程度は様々です。

局所症状として、障害される血管の領域に応じた症状を伴います。疾患毎に冒される血管の太さ、好発年齢などに特徴があり、さらに独特の併発症状を伴うものがあります。

顕微鏡的多発血管炎、多発血管炎性肉芽腫症、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症では、抗好中球細胞質抗体(ANCA)という自己抗体が検出されることが多く、ANCA関連血管炎とまとめられることがあります。

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