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疾患解説

好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(チャーグ・ストラウス症候群)

30〜60歳に好発し、やや女性に多い傾向です。気管支喘息や慢性副鼻腔炎のある方に、血液中に好酸球という種類の白血球の数が増えて、血管炎による症状が出現してくる病気です。肺の浸潤影を伴うことがあります。

主な症状は、

などです。

5〜7割の患者さんでP-ANCA (MPO-ANCA) という自己抗体が陽性となります。

治療にはステロイドが有効で、多くはプレドニン30〜60 mg程度の投与で改善します。しかし時に、脳出血・脳梗塞、心筋梗塞・心外膜炎、消化管穿孔などを起こす重症例もあるので、脳・心臓・腸に病変を有する場合は、免疫抑制薬のシクロホスファミドを併用して治療を行ないます。また最近では、ガンマグロブリン静注療法の有効性が報告されています。

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